悪魔―正体(苦の原因)―②業(カルマ)
業とは
業の定義・意味
業(ごう)とは、行為を意味するサンスクリット語のカルマンの漢訳で、心身の行為をいう。
人のあらゆる心身の行為が業である。
業の別名・別称・通称など
カルマ
業の分類・種類
三業
業には、身(行動)・口(言葉)・意(心)による、次の3つの種類がある。
- 身業(しんごう)…身体(行動)による業
- 口業(くごう)…口(言葉)による業
- 意業(いごう)…意識(心)による業
善業と悪業
業は、善業(善い行為)と悪業(悪い行為)にわけることもある。
業の目的・意義・役割・機能・作用等
業は消えずに蓄積され、そのわたくしたちを裏から操っている潜在力
により、(その行為をした主体が)果報を受けることになる。
『煩悩リセット稽古帖』 ディスカヴァー・トゥエンティワン、小池龍之介、2009年、16頁。
業の位置づけ・体系
煩悩
煩悩は、業のエネルギー源となる。
たとえば、煩悩の根本といわれる三毒(愚痴(ぐち。迷い)・瞋恚(しんに・しんい。怒り)・貪欲(とんよく。欲))は、悪業のもっとも強力なエネルギー源となる。
こうした煩悩に囚われて行為(三業)をすると、のちにその果報として苦しみが生じる。
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