憶念(おくねん)
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憶念とは
憶念の定義・意味
憶念(おくねん)とは、一般的には、深く思い込み、いつまでも忘れない考えをいうが、仏教用語では、「忘れない」だけでなく、さらに「思い起こす」という意味で使用され、対象に心をとどめて忘れずに思い起こすこと、特に、阿弥陀仏の功徳(くどく)や本願を思い起こすことをいう。
『新漢和大字典』藤堂明保・加納善光編
なお、字義的には、「憶」は「おぼえる。心の中にとめておく。忘れない」という意味があり、この意味での熟語には「記憶」がある。
憶念の用例・用法
法華経
譬喩品第三
舎利弗(しゃりほつ)よ、われは昔、汝をして仏道に志願せしめたりしに、汝は今、悉く忘れて、便(すなわ)ち自(みずか)ら已(すで)に滅度を得たりと謂(おも)えり。われは、今、還って汝をして、本願によりて行ぜし所の道を憶念せしめんと欲するが故に、…
『法華経(上)』 岩波書店〈岩波文庫〉、坂本 幸男 岩本 裕 訳注、1991年、144頁。
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