[宗教②]仏教

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悟り―種類―菩薩―五十二位(菩薩五十二位)―十住―無生法忍


無生法忍とは

無生法忍の定義・意味

無生法忍(むしょうぼうにん)とは、「無生」(=不正不滅)の「法」(=仏教の真理)を忍可する(=確かにそうだと認める)ことをいう。

無生とは、仏教用語で「天地万物の実存が生じも滅びもしない」(『新漢和大字典』藤堂明保・加納善光編)という意。

無生法忍の位置づけ・体系(上位概念)

三法忍

無生法忍は三法忍(さんぽうにん)のひとつとされている。

なお、三法忍は次の3つをいう。

  1. 音響忍(おんこうにん)
  2. 柔順忍(にゅうじゅんにん)
  3. 無生法忍

菩薩五十二位
十住

法華経の分別功徳品(ふんべつくどくほん)第十七では、仏・如来の寿命が永遠である(仏・如来の永遠の生命)という説法を聴いた衆生や菩薩の受けた功徳が12段階に分けて説かれている。

そのうちのひとつが、無生法忍を得ることとされている。

時に世尊は弥勒(みろく)菩薩・摩訶薩(まかさつ)に告げたもう「阿逸多(あいた。注.弥勒菩薩の異名)よ、われ是の如来の寿命の長遠なることを解ける時、六百八十万那由多(なゆた)の恒河沙(ごうがしゃ)の衆生は、無生法忍を得たり。…

『法華経(下)』 岩波書店〈岩波文庫〉、坂本 幸男 岩本 裕 訳注、1991年、38頁。

天台宗では、無生法忍を五十二位(菩薩の階位(レベル))のなかの十住(じゅうじゅう)に位置づけている。

ただし、異説あり。

『法華経(下)』 岩波書店〈岩波文庫〉、坂本 幸男 岩本 裕 訳注、1991年、346頁。



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