[宗教②]仏教

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修行―種類―小乗仏教―三十七道品―①四念処(四念住)


四念処とは

四念処の定義・意味

四念処(しねんじょ)とは、浄・楽・常・我の四顛倒(してんどう。4つの誤った考え)を正すための修行方法で、次の4つの観想(止観(=仏教の瞑想)のうちの「観」の瞑想)をいう。

  1. 身念処…呼吸・歩行等・身体などをあるがままに観察する。身体を「浄」ではなく「不浄」とする
  2. 受念処…楽(快)・苦(不快)をあるがままに観察する。感受は「楽」ではなく「苦」とする
  3. 心念処…心をあるがままに観察する。心は「常」ではなく「無常」とする
  4. 法念処…法(ここにいう「法」は存在するものの意。「諸法実相」の「法」と同じ)をあるがままに観察する。諸法(あらゆる存在)は「我」がなく「無我」とする

四念処の別名・別称・通称など

四念住

四念処は、四念住(しねんじゅう)ともいう。

四念処の位置づけ・体系(上位概念)

三十七道品

四念処は、小乗仏教において、悟りに達する智慧を得るための修行方法とされる三十七道品(さんじゅうしちどうぽん)の一種である。

三十七道品は、次の7つの種類(「七科」)に分類される。

  1. 四念処(四念住)
  2. 四正勤(四正断)
  3. 四神足(四如意足)
  4. 五根
  5. 五力
  6. 七覚支
  7. 八正道

なお、四念処は、八正道のひとつである「正念」の具体的な内容であるともいわれている。



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