供養―分類―十種供養
十種供養とは
十種供養の定義・意味
十種供養とは、次の10種の供物を供える(捧げる)供養をいう。
- 華
- 香
- 瓔珞(ようらく)
- 抹香(まっこう)
- 塗香(ずこう)
- 焼香
- 繒蓋(ぞうがい。きぬがさ)
- 幢幡(どうばん。はた・のぼり)
- 衣服(えぶく)
- 伎楽(ぎがく)
または、繒蓋と幢幡とを合わせてひとつにしたうえ、合掌を加えて十種供養とする説もある。
参考元:『法華経(中)』 岩波書店〈岩波文庫〉、坂本 幸男 岩本 裕 訳注、1991年、340頁。
十種供養の位置づけ・体系(上位概念)
供養
仏教では、供養は、供える供物(くもつ。お供え物)により、たとえば、次のような種類に分類される。
- 三種供養…利供養・敬供養・行供養
- 四事供養(しじくよう)…衣服(えぶく)・飲食(おんじき)・臥具(がぐ)・湯薬(とうやく)
- 二種供養…有形の供物(香華・燈明・飲食などの財による利供養)と無形の供物(読経などによる法供養)
- 十種供養
十種供養の用例・用法
法華経
…、種々に華・香・瓔珞・抹香(まっこう)・塗香(ずこう)・焼香・繒蓋(ぞうがい)・幢幡(どうばん)・衣服(えぶく)・伎楽を供養し、乃至、合掌し恭敬せば、…
引用元:『法華経(中)』 岩波書店〈岩波文庫〉、坂本 幸男 岩本 裕 訳注、1991年、142頁。
華・香・瓔珞(ようらく)・抹香(まっこう)・塗香(ずこう)・焼香・繒蓋(ぞうがい。きぬがさ)・幢幡(どうばん。はた・のぼり)・衣服(えぶく)・伎楽(ぎがく)
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