供養―供物―具体例―有形―瓔珞
瓔珞とは
瓔珞の定義・意味
瓔珞(ようらく)とは、もともとはインドの貴族が珠玉(しゅぎょく。真珠と宝石(玉(ぎょく)))や貴金属に糸を通して作った装身具をいい、頭・首・胸にかけるものをいう。
仏教に取り入れられ、仏具の一種として、菩薩以下の仏像(ただし、如来のうち大日如来像は含む)の首飾り(ネックレス)等として用いられている。
また、仏像や仏壇の天蓋の荘厳具(飾り)としても用いられることがある。
なお、「瓔(よう)」は、玉をつらねてつくった首飾りの意、「珞(らく)」は、つないだ玉の意。
参考元:学研『新漢和大字典』(藤堂明保・加納善光編)
瓔珞の位置づけ・体系
仏具
十種供養における供物のひとつ
瓔珞の用例・用法
法華経
…、種々に華・香・瓔珞・抹香(まっこう)・塗香(ずこう)・焼香・繒蓋(ぞうがい)・幢幡(どうばん)・衣服(えぶく)・伎楽を供養し、乃至、合掌し恭敬せば、…
引用元:『法華経(中)』 岩波書店〈岩波文庫〉、坂本 幸男 岩本 裕 訳注、1991年、142頁。
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