[宗教②]仏教

仏教関係の知識を整理して仏教ワールドを構築するためのサイトです。仏教用語集。


六通(ろくつう)


(" 神通力―六神通(六通) "から複製)

六神通とは

六神通の定義・意味

六神通(ろくじんずう。ろくじんつう)とは、仏・菩薩などが有する神通力(じんずうりき。自由自在な超人的能力)で、五神通(ごじんずう)に漏尽通を加えた、次の6種類のものをいう。

  1. 五神通
    1. 天眼通(てんげんつう)…世の中のすべてのことを見通す力(岩波文庫『法華経』注)。欲界と色界の事象を自由自在に見通すことのできる神通力(『小学館国語大辞典』)
    2. 天耳通(てんにつう)…あらゆることを悉く聞きうる力(岩波文庫『法華経』注)
    3. 他心通(たしんつう)…他人の心の中をすべて読み取る(『三省堂大辞林』)力
    4. 宿命通(しゅくみょうつう)…自他の過去世に於ける生存の状態を悉く知る力(岩波文庫『法華経』注)。前世における自他の生存の一切の状態を、自在に知る神通力(『小学館国語大辞典』)
    5. 神足通(じんそくつう)…機に応じて自在に身を現し、思うままに山海を飛行し得るなどの通力(『広辞苑』)。思いどおりのところに至り、思いどおりに姿を変え、思いどおりに外界のものを変えることのできる(『小学館国語大辞典』)力
  2. 漏尽通(ろじんつう)…煩悩を打ち消して悟りの境地に至っていることを知る(『三省堂大辞林』)力

「通」には「自在に発揮できる力」という意味がある(『広辞苑』)。

六神通の別名・別称・通称など

六通

六神通六通(ろくつう)ともいう。

六神通と関係・関連する概念

五神通五通

六神通のうち、漏尽通を除くものを五神通五通)という。

六神通の位置づけ・体系

沙門果経
止観

六神通は、止観による果報として得られるものとされている。

六神通 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/六神通

法華経
禅定

法華経では、菩薩が禅定を修めることによって五神通を得た、との記述がある。

また、菩薩の …
また、欲を離れ 常に空閑(くうげん)に処(しょ)し
深く禅定(ぜんじょう)を修(しゅ)して 五神通を得るを見る。

引用元:『法華経(上)』 岩波書店〈岩波文庫〉、坂本 幸男  岩本 裕 訳注、1991年、30頁。



現在のページのサイトにおける位置づけ

現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 11 ページ]

  1. 礼拝(らいはい)
  2. ラークシャサ
  3. 羅刹(らせつ)
  4. 羅刹天(らせつてん)
  5. 霊鷲山(りょうじゅせん)
  6. 蓮華(れんげ)
  7. 漏(ろ)
  8. 六神通(ろくじんずう・ろくじんつう)
  9. 六通(ろくつう)
  10. 六度(ろくど)
  11. 六波羅蜜(ろくはらみつ)

現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ



プライバシーポリシー