[宗教②]仏教

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供養(くよう)


(" 供養 "から複製)

供養とは

供養の定義・意味

供養とは、サンスクリット語のプージャーの訳で、仏・菩薩・天などや三宝(仏・法・僧)、または死者・祖先の霊に対して、香(お線香など)・華(花)・燈明(ロウソクなど)(→供養具。香炉・燭台・花立ての三具足)、飲食(おんじき)などの有形の供物(くもつ。お供え物)や無形の供物(読経・写経・恭敬(くぎょう)・礼拝合掌など)を供える(捧げる)ことをいう。

供養の目的・役割・意義・機能・作用等

一般家庭でも、毎日供養することは、故人への供養となるとともに、自分にとっての修行ともなる。

仏教徒としての修行

日々の供養は仏教としての修行(お勤め・勤行(ごんぎょう))のひとつである。

これは仏などに対する尊敬の念から行うものである。

参考元:平凡社『世界大百科事典』

加護・冥福・菩提

供養することで仏の加護を願い、死者・祖先の冥福(めいふく。死後の幸福)・菩提(ぼだい。悟り・成道・成仏)を祈る。

供養と関係・関連する概念

類似概念・類義語
布施

供養の経緯・沿革・由来・歴史など

供養は、本来は仏教(小乗仏教)で仏などに香華(こうげ)・燈明・飲食・衣服・寝具・医薬品・精舎(しょうじゃ)・仏塔(ストゥーパ)などの有形の供物(財)を供えることが主である。

参考元:小学館『日本国語大辞典』

これに対して、大乗仏教では、読経などの無形の供物(法)を供えることが強調された(法華経など)。

参考元:小学館『日本大百科全書』

また、日本では、死者・祖先の霊に対する追善供養を指している場合が多い。

供養の具体例(分類・種類)

仏教

仏教では、供養は、供える供物(くもつ。お供え物)により、たとえば、次のような種類に分類される。

  • 三種供養…利供養・敬供養・行供養
  • 四事供養(しじくよう)…衣服(えぶく)・飲食(おんじき)・臥具(がぐ)・湯薬(とうやく)
  • 二種供養…有形の供物(香華・燈明・飲食などの財による利供養)と無形の供物(読経などによる法供養
  • 十種供養…華・香・瓔珞(ようらく)・抹香(まっこう)・塗香(ずこう)・焼香・繒蓋(ぞうがい。きぬがさ)・幢幡(どうばん。はた・のぼり)・衣服(えぶく)・伎楽(ぎがく)

日本

日本では、供養は仏教とは離れ、次のようなさまざまなかたちで行われている。

追善供養

死者・祖先の霊を供養することは特に追善供養ともいう。

この意味での供養は、法要・法事・仏事と同義である。

水子供養

供養

開眼供養



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