信解(しんげ)
(" 信心―種類―信解 "から複製)
信解とは
信解の定義・意味
信解(しんげ)とは、字義的には「信」=信心と「解」=理解をいう。
仏教用語で、仏法(仏の教え)を聞いてまずこれを信じ、そのあとに自分で理解することをいう。
参考元:小学館『日本国語大辞典』
信解の目的・役割・意義・機能・作用等
現代人であれば、まず理解して、そのあとに信じる(換言すれば、理解できなければ信じられない)という逆の順番(いわば「解信」)になるので、その点で「信解」は現代の考え方と異なる。
確かに、現代的な理づめの考え方も大切ではある。
しかし、それだけで正しい思考ができるとは限らない。
信じることから始めることで正しい思考ができる場合もある。
また、信解は「盲信」とは異なり、理屈抜きに信じるというものではない。
信じたあとに、自分で理解する努力を要するものである。
松原泰道 『いろはに法華経』 水書坊、1991年、134-135頁。
信解と関係・関連する概念
一念信解
法華経で説かれている四信五品(ししんごほん)において、四信の最初の段階の信心(初心の信心)とされている一念信解(いちねんしんげ)は、「一念」(仏教用語で非常に短い時間という意。また、深く心に思うこと・ひたむきな思いという意味もある(『新漢和大字典』藤堂明保・加納善光編))で、「信」=信心と「解」=理解が、別次元ではなく、一つになったものをいう。
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